朝起きられない、不登校へ・・・
みなさんのお子さんは元気に学校に通っていますか?学校を休みがちなお子さんはいませんか?もし朝起きられず、強い倦怠感があり、夜には元気になる…夜中までスマホやゲームをしていたら、親である私たちは心配とモヤモヤした気持ちがおおきくなりますね。もしかするとお子さんは、起立性調節障害かもしれません。この記事では、起立性調節障害について、筆者の体験談を含めて詳しく解説し、その症状や影響について理解を深めましょう。誰かの心の痛みを理解する第一歩になるかもしれません。
起立性調節障害とは?
敏感な子供たちがなりやすい
起立性調節障害を知っていますか?思春期前後の小児に多くみられ、起立時にめまい、動悸、失神などが起きる自律神経の機能失調です。立ちくらみ、朝起床困難、気分不良、頭痛などが主な症状で、特に午前中に強く、午後には軽減する傾向があります。 夜になると元気になり、スマホやテレビを楽しむことができるようになります。
起立性調節障害は繊細な子供に多いと聞きます。真面目で責任感が強く、周りの期待に応えようとする子がなりやすいんですね。息子も繊細な性格でした。
不登校になった息子
息子が不登校になったのは、中学1年の終わり頃でした。小学校6年のころから、不安な要素はあったのですが、中2、中3はほぼ学校には行っていません。当初、些細な変化に気づくことができませんでした。もっと起立性調整障害について知っていたら…
実態は?
約3〜4割が起立性調節障害、ピークは中2
不登校の子どもの約3〜4割が起立性調節障害に悩んでいると言われています。小学校高学年ごろにははじまり、中学2年生頃にピークを迎えるそうです。ピーク時期には、症状が最も悪化し、日常生活に支障をきたすことがあります。しかし、高校2年生頃になると軽減することが多いそうです。筆者の息子もこの通りで、高2の今、ほぼ休むこともなく学校へ行くようになりました。成長と共に体が変化し、徐々に症状が軽くなっていくようです。
睡眠障害との関係
起立性調節障害の子どもは睡眠障害を合併することが多いそうです。
朝は交感神経の活性が追い付かず、起きることができない、夜は副交感神経の活性が遅れなかなか眠たくならない状態に。どんどん睡眠リズムが乱れ、昼夜逆転、睡眠の質が低下、結果的に過眠症になってしまうのだそう。適切な治療と睡眠の見直しを行うことでこの悪循環を打ち切ることが重要です。
怠け者ではない
誤解が多い
まだまだ認知度が低く、理解されないことで苦しむ人が多いのが起立性調節障害です。やる気がない、と誤解されることもあります。親の不安や心配も募りますが、今になって筆者が思うのは、「そっとしておく」だったのかな、と思います。「学校に行きたいけど、行けない、身体が思うように動けず困っている」そう息子が伝えてくれたのは、不登校から2年ほど経ってからでした。親である私も、誤解していた一人だったのです。
あせったところで回復は早まらない
迷わず医療機関での受診を
医療機関での治療やサポートが、回復を早めてくれることもあります。時には、専門医の指示に従い、薬や生活習慣の改善を行いながら、ストレスを軽減させましょう。
親にもサポートが必要
もちろん、子どもが一番つらいのは事実ですが、親へのサポートを手厚くすることで、結果、子どもが健やかに回復を待てる環境に近づくと思います。家族や学校、医療機関が一緒になって、子供たちをサポートしましょう。理解と優しさが、彼らの力になるんです。子供たちが安心して病気と向き合えるよう、周囲の支援が欠かせません。一緒に彼らの未来を明るくしましょう!
ひたすら見守って
不登校や起立性調節障害に苦しむ子供たちがたくさんいることを知って、彼らの未来を考えてみましょう。一人ひとりが理解し、優しいサポートを提供することで、彼らの笑顔を取り戻しましょう!不登校だった息子が選んだ進学先は、生涯を抱える生徒へのサポートが強いクラスのある私立高校です。1年目は登校時間が通常より1限遅く、帰宅も1限早いカリキュラム、など工夫が多い学校でした。それでも、なかなか学校に行くのは難しかったのですが、息子の回復と、学校に行きたいという強い気持ちが、よやく、障害を乗り越えてくれたのかもしれません。
まだ睡眠障害を抱えているので、温かく、ゆっくりと見守っていこうと思います。
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